ゲストハウスのドミトリーってなに?個室と比較してわかったメリットデメリット

旅先の拠点といえば、真っ先に思いつくのがホテルや旅館。

でも最近、旅をより豊かによりリーズナブルに楽しみたいという人たちの間で、ゲストハウスを拠点にするという選択肢が広がってきました。

ドミトリーはそのゲストハウスの宿泊形式。

20代から30代の旅行者や旅慣れたバックパッカーなど、利用者がどんどん増えているこのドミトリーにはいったいどんな魅力があるのでしょうか。

ドミトリーとは?

そもそも、ゲストハウスっていったいどんなものでしょう?

これは一言でいうと、ホテルや旅館に用意されているような、歯ブラシ・シャンプー・タオルなどアメニティグッズを備えていない、基本的には食事もつかない素泊まり宿泊施設のことです。

そのうえでドミトリーの特徴はおおよそ次のようにまとめられます。

宿泊料金が安い

食事やアメニティーサービスがない分、宿泊料金が非常に安いのが特徴です。

ホテルや旅館であれば1泊一人5,000円~10,000円などは普通にかかりますが、ゲストハウスであれば1泊2,000円~35,000円といった価格帯で利用することができます。

旅をできるだけリーズナブルにと考えている人にはコスパに優れた宿泊施設といえます。

交流スペースがある

ゲストハウスには、宿泊客同士が交流をはかることのできるオープンスペースが用意されています。

宿泊客はこのスペースに集って旅先の情報交換を行うのが一つのスタイルになっています。

ゲストハウスでは基本的に食事の用意がないために、近くでどんなものが食べられるのか、何がおいしくて穴場はどこか、宿泊客同士でそんな情報をやり取りすることが頻繁に見られます。

地域情報に詳しい宿泊者から、ガイドブックに載っていないようなディープな情報を手に入れることもできますし、自分が知っている情報を提供して感謝されることもあります。

そういったやり取りが、交流スペースの楽しみでもあります。

共用スペースも多い

ゲストハウスでは一般的に、洗面台やトイレ、シャワー、キッチンといった水廻りは利用者同士の共用となります。

また洗濯機が備えられている場合もありますが、これも共用です。

ゲストハウスでの設備利用は基本的に共同使用というスタイルになっています。

宿泊客は外国人も多い

日本ではまだ浸透しきっていませんが、諸外国では旅行者の宿泊先といえば、ゲストハウスは非常にポピュラーな選択肢です。

ですから、日本を旅先に選んで訪れるバックパッカーが日本のゲストハウスに宿泊することは珍しいことではありません。

むしろ日本人より海外からの旅行者が利用するケースも多く、宿泊先のゲストハウスで周りは外国人ばかりだったという体験もSNS上でよく目にする場合があります。

就寝は相部屋

ゲストハウスではたいていドミトリーといわれる男女別に分かれた相部屋での就寝になります。

それぞれの施設によって異なりますが、洋室風の部屋に二段ベッドが備え付けてあったり、畳の部屋に二段ベッドが置かれていたり、畳に布団を敷いて寝る部屋などもあり、上限はありますが、ひと部屋ごとの定員も多種多様です。

 

このように、ゲストハウスは旅の拠点として、宿泊だけでなく情報交換の機能も備えた特徴的な施設といえます。

ドミトリーでの宿泊はそんな旅文化を満喫できる新鮮な体験になるでしょう。

そのためにはドミトリーのメリット、そしてデメリットを事前に十分理解しておくことが大切になるかもしれません

ドミトリーのメリット

では、宿泊するならドミトリーか個室かどちらがよいか、そのメリットとデメリットを整理しておきましょう。

コストパフォーマンスは圧倒的にドミトリー

コストカット

宿泊費用の安さが魅力のドミトリーですが、設備の面でもホテルや旅館の個室と比べてそん色はありません。

WiFi環境はほぼ整っており、最近ではベッドごとにusbポートや読書灯など完備しているところも増えてきました。

コンセントはもちろん設置されていますが、もし数が少なくても事前に自分の延長コードを用意しておけば万全です。

もし同室の宿泊客がコンセントに困っていれば貸してあげることでコミュニケーションも深まるでしょう。

ベッドごとに仕切りカーテンもありますので、最低限のプライバシーは守ることができます。

要は旅に何を求めるかによってくるのですが、人との出会いや触れ合いこそ目的の一つだと考えるとすれば、ドミトリーのコストパフォーマンスはメリットに数えることができるでしょう。

異文化コミュニケーションが図れる

bbq

外国人も含めて、多種多様な人たちに利用される宿泊施設。

交流スペースで盛り上がった話題がドミトリーで再開されることも多々あります。

異文化コミュニケーションも含めた人との交流が旅の醍醐味、という人にはドミトリーでの会話は至福の時間になることでしょう。

最近ではゲストハウスの種類が増えるにしたがって、地元の観光資源を活用した地域密着のゲストハウスや、古民家を改修して古き良き日本の姿をテイストに織り込んだゲストハウスなど、外国人が楽しめそうな施設が特色を競い合っています。

そんな話題を糸口に、お互いの文化について理解を深め合えるのも、個室では得られない体験といえます。

もちろん、話しかけるときは英語でチャレンジしてみましょう。

完璧でなくてもかまいません。

ゲストハウスに集まるバックパッカーは、よりいっそう文化交流を期待してチャンスを伺っている人たちだとも言えます。

彼らにとって身振り手振りでのやり取りも、十分貴重な経験として残るはずです。

コミュニティーが生まれる

コミュニティー

ホテルや旅館と比べてゲストハウスが大きく違う点の一つに、スタッフのフレンドリーさが挙げられます。

もちろん一般的な宿泊施設でも丁寧に対応してはくれますが、ホテルや旅館のスタッフは必要以上にはやりとりをしません。

一方でゲストハウスのオーナーやスタッフは、宿泊客同士のコミュニケーションを深めることを大切にしているので、交流スペースでの会話の橋渡しをしてくれることもあります。

こうやって、旅行先でのレアな情報交換が深まったり旅人同士の垣根を取り払ったアットホームな仲間づくりが出来上がっていきます。

気が合えば一緒に飲みに行ったり時には旅の道連れになったり、そういうコミュニティーが生まれることも、ドミトリーで寝食を共にすればこその関係づくりだと言え、個室にいたのではとうてい叶わない一つのメリットとして挙げることができるでしょう。

ドミトリーのデメリット

一方で、ドミトリーのデメリットはどうでしょうか。

水廻りなど共用で使わなくてはならない

シャワー

前述したとおり、ゲストハウスでは一般的に、洗面台やトイレ、シャワー、キッチンといった水廻りは利用者同士の共用となります。

また洗濯機が備えられている場合もありますが、これも共用です。

ゲストハウスでの設備利用は基本的に共同使用というスタイルになっています。

これがどうしても嫌だと感じる人には、共用はデメリットになります。

そこには順番待ちのルールが生まれますし、外国人などでそういったルールにルーズな人が同室にいれば、どうしてもストレスが溜まります。

また、きれいに使われていないとそれだけでげんなりしてしまうという人には辛いですね。

個室ではそのようなことはありませんので、感じ方一つとはいえ、これはデメリットの一つと言えそうです。

いびきや電気のつけ消しが気になる

いびき

大勢で就寝しますから、中にはいびきや歯ぎしりなど騒音を出す人も出てきます。

それが気になって安眠できない、という人には大きなデメリットです。

また、ドミトリーによっては、長く滞在している人たちのコミュニテイーが出来上がっていて、内輪で我が物顔で部屋を仕切ったり、盛り上がりすぎていつまでも話を終わらせず、大声で話し続けるというグループもいるかもしれません。

それも辛いですね。

それに、消灯の電気の明滅が気になってだめ、ということもあります。

たくさんの中で眠ること、そこに抵抗のある人には個室での就寝がよいのかもしれません。

自由時間が限られてくる

時間制限

ホテルや旅館などの個室であれば、ちょっと小腹がすいたらコンビニになどいつでも自由に行動できます。

一方でドミトリーは集団生活ですので、いつでもどこでも自由に、というわけにはいきません。

同室者の迷惑にならないようにすれば、どうしても自由時間に制限がかかってしまいます。旅の自由を満喫したい、という人にはデメリットと感じられるかもしれませんね。

ドミトリーで気を付ける事

ドミトリーで快適に過ごすために注意しておくことを整理します。

荷物の管理

スーツケース

ドミトリーで一番いやな思いをするのは、物がなくなることです。

紛失、盗難いずれの場合でも、なくなったということで宿泊者は良い気持ちはしません。

そうならないように、自分の貴重品や荷物の管理はしっかりしなくてはなりません。

貴重品ならフロントに預けることができますし、自分の荷物はロッカーがあるのでそこに入れておきます。

当然鍵がかけられるようになっているので、かけ忘れ以外ではなくなることがありません。

荷物の管理は自己責任です。

鍵をかけ忘れない。

荷物を置きっぱなしにしない。

気持ちよく旅をつづけるために、荷物の管理だけは、しっかりと注意するようにしましょう。

共用スペースを独占しない

キッチン

これも当然のことですが、ドミトリーは共同生活ですので自分だけの都合を優先することはできません。

時間や順番など決められたルールをはずれてシャワーを使用したり、洗濯機や台所を独占したりしては他の宿泊者の大きな迷惑になります。

また、同室のみんなで一緒の部屋で寝るわけですので深夜を過ぎるとほとんどの人が就寝しています。

そんな時に電気をつけたり消したりを繰り返すと迷惑に感じられることもありますのでそこも気をつけたいポイントです。

誰もが気持ちよく利用して、情報交換し、親睦を深める、そんなドミトリー本来のあり方に水を差すような行いは厳しく慎みたいですね。

コミュニケーションをとろう

会話

せっかく大勢の人と交流できる機会ですから、コミュニケーションンは積極的に取りに行きたいものです。

特に海外の旅行者とはなかなか触れえ合う機会もないだけに、たとえ英語がうまく話せなくても、またうまく聞き取れない場合でも、大体の場合は身振り手振りでなんとか通じるものです。

とにかく話しかけることが大切。

そうすれば、金銭的にはリーズナブルでも、旅はもっと豊かに実りあるものとして心に残っていくはずです。

ゲストハウスのドミトリー、上手に使って豊かな旅を

ここまでホテルや旅館の個室と比較しながらドミトリーのメリット、デメリットを紹介していきました。

旅する目的が、観光だけでなく、その土地土地での人々との交流にも広がり始めた今、ゲストハウスのドミトリーは多くの旅行者に注目されています。

もし、今まで紹介したドミトリーのデメリットが大丈夫そうだ、と感じられたらぜひ宿泊先の候補としてみてはいかがでしょうか。

きっと豊かな旅の経験が得られることと思います。